セ・リーグの杵渕和秀統括と友寄正人審判長が、ヤクルト阪神19回戦(神宮)の試合前に、ヤクルトのクラブハウスを訪れた。13日中日戦(バンテリンドーム)の9回1死一、二塁の判定について、ヤクルト高津監督ら球団へ経緯の説明と謝罪をした。

二塁塁審のジャッジについて、友寄審判長は「(二塁塁審が)バッターランナーが一塁でアウトになったという思い込みが要因。それが起因した」と説明。打者走者がアウトだった場合は、一塁走者はタッチプレーになり、二塁を踏んだところでジャッジはしなかったとみられる。「思い込みから起こったトラブルなので、そういうことはあってはいけないというところで、注意しましたと(高津監督へ)お伝えしました」。二塁塁審を口頭で厳重注意とした。

問題となったプレーは、1点を追う9回1死一、二塁で起こった。代打川端が二塁へのゴロを放ち、二塁手の堂上が一走西浦をタッチにいくが、タッチできずに一塁送球するも、川端はセーフ。西浦が一、二塁間で挟まれた状況で、遊撃京田が二塁を踏んだ。ここで二塁塁審のジャッジがなく、三塁まで進んでいた二走古賀が、本塁を狙いタッチアウト。中日側のリクエストで、二塁フォースアウトが認められ、試合終了となった。

高津監督は二塁フォースアウトの明確なジャッジがあれば、古賀が危険を冒して本塁に突っ込む必要はなかったと主張。約15分間の猛抗議も覆ることはなかった。ヤクルトは14日付で意見書を提出した。

▽ヤクルト高津監督(友寄審判長から経緯の報告と謝罪を受けて) 1日たったのであまり引きずりたくないけど、納得はしてません。胸のモヤモヤも続いています。ただ、常に前進していかないといけないので、前を向いて今日を戦ったというところです。