阪神が4番のひと振りで引き分けに持ち込んだ。9回に4番ジェフリー・マルテ内野手(30)が、左中間へ同点の18号3ラン。矢野燿大監督(52)も「打ってくれ打ってくれと思ったらホンマに打ってくれたね」とねぎらった。好機で3三振と苦しんだ大山悠輔内野手(26)については「だから悠輔だけじゃないじゃんそんなん。悠輔だけ取り上げたんなよ。悪者にするなよ」とかばった。

またこの日に、首の寝違え症状で出場選手登録を抹消された西勇輝投手(30)については「そんなに長くかかるとは思っていない。10日で行けるだろうと思っているけど」と今後の見通しを話した。

阪神矢野監督の一問一答は以下の通り

   ◇   ◇   ◇

-なんと言っても同点3ランのマルテ

「いやー、ねー、その前チャンスで回ってきてたけどね、1個前のリクエストもそうやしね、際どいところやったから、打ってくれ打ってくれと思ったらホンマに打ってくれたね」

-想像はしていたか

「いや、想像はしてるけど、いろんな想像はしてるから(笑い)。まあまあ、その中で打つって、しかもクローザーからああやって打ってくれるっていうのは、うちにとって引き分けっていうのは勝ちだと思うんで、うちの立場で言うとね、その中でほんとにみんなのモヤモヤを吹き飛ばしてくれるような」

-展開的に負けてもおかしくなかった

「いや、まあ、もちろんあれだけこっちがチャンスがありながらなかなか得点前半からできずに、向こうはツーアウトから、こっちは点取られてるっていう嫌な流れやからね。流れをこっちに呼び戻すっていうのはなかなかできてなかったんで。どっかで点が入れば全然違う流れになったんだけど、普通に行けば試合展開的に言えば、あのまま終わってしまう方がもちろん高いんで、そこを同点に追いつけたっていうのはすごく価値がある」

-大山のところで結果が出なかったが、マルテが振り払った

「だから悠輔だけじゃないじゃん、そんなん。悠輔だけ取り上げたんなよ。マルテだって打ってないじゃん。最後打ったけど。打つ時もあるやないか。悪者にするなよ」

-先発青柳は前回に比べて内容は良くなった

「もちろん、前回やられているという中の登板だったから、いろいろとバッテリーで工夫しているというのはもちろんあったと思うし、粘りながらというところはもちろん、あったと思う。1点でも入っている状態なら行かすこともできたかもしれないけど、心配もあったんで。あそこでちょっと代えたけど。でも、工夫しながら投げたかなと思う」

-中野は死球後に適時打

「最近、いいつなぎをね。バントだっていいバント決められているし、最後の(守備の)先頭バッターの当たりだって、雨であの打球というのはすごい嫌な打球。ショートは負担というか、やること多いんで。いろんなところで、あいつが絡んでくれているのはあいつの自信になるんじゃないかと思う」

-フェンスに激突した近本、頭部死球の中野は大丈夫か

「大丈夫、大丈夫。まあチカ(近本)はちょっと大丈夫だと思っているんだけど。そんな大きな離脱とか、そんなんは現状ではないと思う」

-登録抹消された西勇は最短10日で復帰できそうか

「そうやね。そんなに長くかかるとは思っていない。10日で行けるだろうと思っているけど。そこは今後の調整というか、していく中で変わる可能性はなくはないと思うんだけど、いったんコンディション整える方がいいのかなと思って」

-次の中日戦先発は秋山か

「先のことやから、いいんちゃう」