春王者の国学院大が延長タイブレークを制し、2連勝とした。

スーパー1年生投手の粘投が、勝利を引き寄せた。リーグ2試合連続先発の坂口翔颯(かすが)投手(1年=報徳学園)が、7者連続奪三振を含む12奪三振で10回を完封。鳥山泰孝監督(46)は「ランナーが出てからも粘り強く、集中力を切らさずに投げることができていた」と評価した。

0-0で9回を終え、10回からは延長タイブレークに突入。2死満塁で、春季リーグMVPの山本ダンテ武蔵外野手(4年=大阪桐蔭)が内野安打を放ち、1点を挙げた。試合序盤のチャンスでは打席が回ってこず、山本ダは「直球をコンパクトにしっかり返せた。チャンスで1回も回ってこなかったので、自分のところにチャンスで来いと思っていた」と明かした。

1点リードで迎えた10回裏、主将でドラフト候補の福永奨捕手(4年=横浜)のけん制にも助けられ、無死一、二塁のタイブレークを無失点でしのいだ。表情を崩さなかった坂口は「終わった、良かったという感じです」と淡々。12奪三振については「意識すると打たれたりするので。試合の中で、取れるならとりにいこうと思っていました」と明かした。