東大が逆転勝ちし、今季初勝利を挙げた。今春最終戦の法大2回戦で勝利し、17年秋から続いていた連敗を64でストップ。今秋は4試合目で勝利した。

0-3の6回、井上慶秀内野手(4年=県長野)、別府洸太朗外野手(2年=東筑)の連続適時二塁打で2点を返した。その裏1点を失ったが、7回に大音周平内野手(4年=湘南)の適時二塁打で再び1点差。なお2死二、三塁で、井上慶が中前に逆転の2点適時打を放った。9回にも2点を加え、突き放した。

投げては、前日先発のエース井沢駿介投手(3年=札幌南)が6回途中から登板し、9回まで自責0で抑えた。

前日の立大1回戦は、4回までに5点をリード。ところが、6回以降に失点を重ね、終わってみれば6-15の大敗だった。

決勝打の井上慶は「(7回は)いい場面で回ってきた。カウント3-1で、四球も頭にありましたけど、1本いってやろうと、思い切って振った結果です」と笑顔で話した。前日の逆転負けのショックはあったという。「まだ1日しかたってなくて、僕も含めて、あまり切り替えられていませんでした。僕も大事なところでエラーして、情けない試合。応援してくれた皆さんに申し訳ない。その思いを、今日は忘れるよりも、もって来て、勝つことができました」と話した。

連投で前日にリベンジを果たした井沢は「昨日は先頭打者に四球を出して点を与えてしまいました。今日は、とにかく先頭を抑え、ストライク先行でいこうと思いました」と胸を張った。

井手峻監督(77)は「チームは、私が分からない力を発揮することがある。楽しみです」と目を細めた。