DeNA東克樹投手(25)が、28日のヤクルト戦(神宮)で767日ぶりに1軍登板する。

「1軍は素晴らしい場所。ここでやってこそプロ野球選手なので、やってやるぞという強い気持ちがわいてきました」と話した。24日から1軍の練習に合流。27日は横須賀でキャッチボールやアジリティーなど、軽めに調整した。

昨年2月に左肘の内側側副靱帯(じんたい)の再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。苦闘の2年間を「長かったような早かったような、あっという間。僕にとって重要というか必要な期間だったと思う。約2年間やってきたことを結果として出せたら一番いいかなと思う」と振り返った。リハビリ期間中に、大学時代には知り得なかった体の仕組みや栄養学を勉強したため「必要な期間」と捉えることができたという。

東と同じ手術を行った田中健二朗投手が12日の阪神戦(横浜)で、一足先に1軍復帰登板を果たした。「正直なところ、すごく泣きそうになりました。感動しましたね。近くで見ていたので、本当に復帰したというか、僕も早くあのマウンドで投げたい気持ちが強くなりました」。今度は東が感動を与える番となる。

対戦相手のヤクルトは8連勝中と勢いに乗る。若き主砲、村上宗隆が打線の中心に座る。「楽しみが強い。ヤクルト打線のキーマンになる選手。しっかり抑えたい。8連勝だし流れがいいと思うので、しっかり止めるという意味でも村上選手を抑えていきたい。高卒4年目と思えない迫力、威圧感があるので、負けないように、しっかり僕自身のボールが投げられれば一番いいと思う」。強打者を抑えて、復帰登板に花を添える。【斎藤直樹】

【関連記事】DeNAニュース一覧はこちら―>