<都市対抗野球大会北関東予選:日立製作所9-3SUBARU>◇3日◇第1代表決定トーナメント◇代表決定戦◇日立市民運動公園野球場

日立製作所は投打がかみ合い、SUBARUに勝利し3年連続39回目の本大会出場を決めた。

今秋ドラフト候補の原田泰成投手(23=東海大)が先発。4球団のスカウトの前で自己最速タイとなる153キロを2球マークした。2回まで無安打に抑えると、打線がつながり6点の援護をもらった。「打線が点をとってくれたので、力は入ったけど楽しく投げられました」と振り返った。

3回にソロ本塁打を許したが、許した安打は本塁打のみの1失点。3回を2四死球、3奪三振と試合の流れをつくった。「本当はもう少し長く投げたかったけど、後ろにもいい投手がいるので」と話した。

1年目の昨年は公式戦の登板が少なく、悔しい思いを経験した。「去年はチームに貢献できなかった。今年もまだできていないので、本大会でチームに貢献できるように頑張りたい」と意気込んでいた。

威力のある直球が持ち味。東海大時代には「プロに行きたかったけど、実力を考えた時に自信がなかった」とプロ志望届は出さず、2年後のチャンスにかけてきた。

社会人野球ではじっくり自らを分析し、長所である直球の強さを磨いた。運命の日に向けては「緊張はありません。時の流れに身を任せます」と吉報を静かに待つ。