上武大・ブライト健太外野手(4年=葛飾野)は、中日が1位指名し交渉権を獲得した。

ガーナ人の父を持ち、50メートル5秒9、遠投100メートルの高い身体能力で、スケールの大きな右のスラッガーだ。

昨年まで公式戦に出場したのは代打でわずか5打席。安打も0のブライトが、今年からレギュラーに定着すると、春のリーグ戦では19安打12打点とリーグ優勝に貢献し、MVPと外野のベストナインを獲得。大学野球選手権では、初めての大舞台で2本塁打を放ち、一躍、注目を集めた。

無名の葛飾野出身で、練習を積んだ。「もっと上を目指したい」とプロ野球選手を輩出する強豪・上武大に入学。その身体能力を生かす術を学んだ。今年は、テークバックの“割れ”を大きく取ることで打撃の間を取れるようになり、ボール球に手を出さず、有利なカウントで甘い球を捉えられるように。ブライトは日々、進化を続けている。

「(長打力は)自分の魅力だと思っているので、これからもアピールしていきたい」。未完の大器が花開く。

東京都足立区出身。183センチ、86キロ、右投げ右打ち。

▽中日与田監督 (6人中野手5人と)将来的にも長打力のある野手をそろえました。投手をもう1人とも考えましたが、100点満点じゃないですかね。理想通りのドラフトができました。編成の方たちが時間をかけて、探してくれた選手を指名ができました。