東北福祉大(宮城)椋木蓮投手は、オリックスが1位指名し交渉権を獲得した。「1位とは、思っていなかったです。すごくうれしい気持ちと同時に、体が熱くなった。1年目から活躍できる選手になりたい」と気持ちを新たにした。

最速154キロを誇る快速男が、プロの舞台で腕を振る。9月25日に仙台6大学野球秋季リーグが開幕し、東北工大戦に先発。完成度の高さを示し、5回無安打無失点の好投。9奪三振をマークし、視察した11球団26人のスカウト陣をうならせた。ここまで同リーグ戦5試合に登板し計18回を投げ1失点のみ。防御率0点台と無双状態を続ける。

150キロを超える伸びのある直球が最大の武器だが、キレ味鋭いスライダーにも自信を持っている。余力を残しながらも、要所では力を入れたりとペース配分を意識した投球術も光る。

大学4年間で先発、中継ぎ、抑えと、それぞれ経験しており、全ポジションの役割を担うことができる。「100勝100セーブを目指していきたい。先発を任されるのであれば、2桁勝利を目指し、中継ぎであれば60試合以上に登板して無失点に抑えたい」と抱負を口にした。

山口・山陽小野田市出身。178センチ、85キロ、右投げ右打ち。