流通経済大が優勝争いに望みをつないだ。勝率によって順位が決まる今季、試合前時点で同大の成績は8勝2敗。創価大が10勝2敗で先に全日程を終えているため、負ければ優勝がなくなる一戦だった。

0-0の初回2死一、三塁、5番の萩原義輝捕手(2年=東海大相模)が右翼席へリーグ戦初本塁打となる先制の3ランを放ち、これが試合を決めた。値千金の一打に「負ければ終わりの一戦だったので、打つことが出来てうれしいです」と笑顔をみせた。

東海大相模時代は主に控えとしてプレー。捕手に専念したのは大学入学後から。そんな萩原の一打に中道守監督(49)は「びっくりしましたね。変化球が高めに浮いてるから狙ってけと送り出したんですけども」と驚きの表情を見せた。続けて「肩は間違いないですから。配球と打撃をこれからしっかり育てていきたいです」と期待をのぞかせた。