日本ハム近藤健介外野手(28)が横浜高の大先輩、西武松坂大輔投手(41)の最後の投球を目に焼き付けた。
栗山英樹監督(60)の粋な計らいもあり、3年ぶりの打順となる「1番DH」でスタメン出場。松坂の現役最後の対戦打者として、打席に入る際にはヘルメットを脱いでマウンド上の松坂へ一礼。打席では1度もスイングはせず、カウント3-1から四球を選んだ。
公式戦では最初で最後の対戦を終えた近藤は「松坂さんは小さい頃からずっと追いかけ続けてきた大先輩。こうして引退試合に立ち会えたことだけでも幸せですが、打席に入って対戦できたことは一生の宝物です。これまで野球界を先頭で引っ張ってこられた偉大な先輩に、少しでも近づけるように精進していきます」と、コメントした。
試合前には練習を終えて引き揚げてきた松坂へあいさつに出向き、差し出された右手を両手で包んで握手し、しばし談笑していた。四球を選んだ後も一塁塁上では、再びヘルメットを脱いで拍手を送り、最後まで偉大な先輩に敬意を払っていた。