ヤクルト奥川恭伸投手(20)が初優勝の喜びをかみしめた。

「手応えとか自信みたいなものは全然ない。自分なりに頑張ってきたつもりなので、貢献できたかは分からないですけど、こうしてチームが優勝できて本当にうれしいです」

ルーキーイヤーの昨季は1試合の登板にとどまったが、高卒2年目の今季はここまで17試合に先発し、チーム最多タイの9勝をマーク。「去年はケガで全然投げられなかった1年だった。今季は間隔をあけながらですけど、しっかり投げられているところが成長した部分かなと思います」と振り返った。

優勝の歓喜もつかの間、2週間後にはCSファイナルステージ、勝ち進めばその先に日本シリーズが待つ。祝勝会が終わって立ち上がると、すぐにシャドーピッチング。視線は常に前を向いている。「まだ投げるか分からないですけど、投げたときにはチームの勝利に貢献できるように頑張りたい。一生懸命プレーしたいと思うので、これからもご声援をよろしくお願いします」と力を込めた。