オリックスの25年ぶりのリーグ優勝による21年の経済効果は、昨年と比較して全国で約231億1909万円に上るとの試算を、関大の宮本勝浩名誉教授(理学経済学)が27日に発表した。

球場に来場したファンにより増加した消費金額や優勝セールの売上増加額、オリックスの株価上昇などを「直接効果」として約107億328万円あると計算。

さらに、直接効果の原材料増加額などを指す「1次波及効果」を足すと約175億5338万円で、それらの関連の企業などで働く人々の所得増加分の消費を指す「2次波及効果」は約55億6571万円あると計算した。

関西地域における経済効果は約208億718万円。

コロナ禍による来場、アルコール販売の制限があったシーズンを踏まえ、宮本教授は「もし今年全試合が制限なしの観客を集めて開催できていれば、かなり多額の経済効果を関西地域にもたらすことになっていたであろう」との観測を示した。

ちなみに、03年に阪神が18年ぶりに優勝した際の経済効果は約1481億円と当時の宮本教授らが試算している。