オリックスが27日、25年ぶりのリーグ優勝を決めた。

オリックスはチーム打率と本塁打がともにリーグ1位。最近は打撃が課題のチームで、15年からは両部門ともBクラス。チーム打率1位はイチローがいた99年以来で、本塁打1位は石嶺、藤井、門田の30本トリオが誕生した90年以来、31年ぶり。両部門がそろって1位は89年以来になる。

杉本の成長が大きかった。打率は昨年の2割6分8厘から3割1厘、本塁打は昨年の2本からリーグトップの32本へ激増。新人、新外国人を除き、前年2本以下の打者が本塁打王になれば2リーグ制後初の快挙だ。昨年から30本増やした杉本以外に、昨年0本の紅林が10本、昨年1本の宗が9本など、昨年2本以下だった杉本ら10人で63本打った。オリックスは走者を置いて打った1発が多く、杉本は2ラン16本、3ラン1本。走者を置いた場面では昨年の37本からリーグ最多の63本に増え、1発での得点が200点を超えた。

今季のパ・リーグは打率1位のオリックスが2割4分7厘だから全体的に投高打低。パ・リーグで全球団がチーム打率2割5分未満は58年以来2度目だった。異例のシーズンに、貧打で苦しんでいたオリックスが打率と本塁打が1位となり優勝した。