わがタイガースは何をしとるんや! 「浪速の春団治」がクライマックスシリーズ(CS)を目前に控えた猛虎にゲキを飛ばした。阪神の川藤幸三OB会長(72)が10月31日、甲子園の全体練習を視察し、矢野燿大監督(52)と会談。名物OB会長もあと1歩のV逸に悔しさをあらわにした。6日から始まる宿敵巨人とのCSファーストステージ(甲子園)で、屈辱を晴らすべく大山悠輔内野手(26)にもエールを送った。
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秋空の甲子園に川藤節が響いた。実戦形式のシート打撃が始まると、矢野監督がスタンドに座る川藤OB会長の横に座った。グラウンドを見つめながら約20分、話し込んだ。その会話の内容とは…。「だいたい分かるやないかい、そんなもん、お前。(矢野監督に)悔しいに決まっとるやろがい言うて、そういう話やろがい。現場かてそうやないかい、一番悔しいのは現場で戦ってきた連中やろがい」。V逸から5日が経過しても悔しさが収まらない。
球界を引っ張る伝統球団としての未来像にも話が及んだようだ。「オリックスにしても、なんだかんだ言ったって12回か13回かの優勝やろ(前身の阪急時代を含め13度目)。タイガース何回や? これだけ伝統の一戦やと、巨人とライバル視されている球団がやぞ、(2リーグ制後)5回しか、優勝してないのは、なんちゅうことやねん。わがタイガースは何をしとるんや!」。ヒートアップした川藤節はもう止まらない。
名物OB会長がもっとも必要と説いたのは、チームの柱だ。現状でチームに4番とエースが不在と力説。かねてから気に掛ける生え抜きの主将大山について言及した。「あれだけ大波小波では柱になれへんわな。やっぱり柱になるべき人間がそういう結果残さなかったら意味あらへん。だから柱たるべき存在はなんぞやということ」。苦しみ抜いた主砲に、やり返せ! とばかりに愛情エールを送った。
「ありがたいことにCSというチャンスがある時代なんだから。めげずにやな、もう1つの手段として、日本一になれるチャンスがあるんやからそっち向けて、まず最後までやりきってもらいたい」。6日からは宿敵巨人を甲子園に迎えてCSファーストステージが始まる。球団初の下克上日本一へ。まずはリーグ優勝38度の巨人を返り討ちにする。その言葉は最後まで熱かった。【桝井聡】
○…川藤OB会長は来季から日本ハム監督に就任する新庄氏にエールを送った。阪神OBでもある同氏の監督就任の話題性に触れ、「やっぱりプロである限りはああいう話題というものはものすごい必要なことじゃないか?」と語った。新庄監督が指揮するチームについては「ファンに向けてそういう(話題を)発信をして、そこからあと、いろんな問題が出てくると思うけど、それをどう乗り切っていい球団にしていくか」と期待した。
○…矢野監督は川藤OB会長に感謝した。コロナ禍で直接話す機会も減ったが、同OB会長は今季もシーズン中はホーム、ビジターにかかわらず試合を観戦していた。レギュラーシーズン終了というタイミングもあって自らあいさつに赴き「OB会長という立場関係なくね、タイガースのことを応援してくれてる。2人だけの話っていうのもできて良かった」と話した。



