広島堂林翔太内野手(30)が5日、今季取得条件を満たした国内FA権を行使せずに残留することを発表した。球団との交渉を終えて「ここまで12年間、カープでやらせてもらって、育ててもらった球団でもあります。すごく愛着もありますので、カープでお世話になろうと決めました」とすっきりした表情で話した。

堂林は09年ドラフト2位で入団し、1軍デビューした12年には144試合に出場した。今季まで10年連続で1軍出場。昨季は111試合に出場して打率2割7分9厘、14本塁打、58打点も、今季は70試合で打率1割9分、0本塁打、5打点に終わった。「秋季練習が8日から始まりますし、もう自分ですっきりした気持ちで来年を迎えたかった。球団の方にも、早めに話の場を設けていただいて、話をさせてもらって、今日、決断しました」。契約内容の詳細を詰める前のスピード決断。ふがいないシーズンをへて、広島堂林として巻き返しを期す来季へ早くも気持ちを向けた。