ロッテが、いきなりターニングポイントを迎える。

CSファイナルステージ初戦の相手はオリックス山本。難攻不落の右腕ながら、井口資仁監督(46)は「そんなに嫌というイメージは持っていないと思う。おそらくパリーグの中でも一番打っている」と胸を張る。

確かに対山本のチーム打率は1割台が3球団もある中で、ロッテの2割6分9厘は断トツの数字だ。主砲レアードも5打数3安打と相性がよく、直球を2本塁打し、スプリットも安打にした。レアードは「彼はとても素晴らしい投手で成績もすごいし、素晴らしいシーズンを送っていたからね。明日は彼がミスショットしてくれることを願って、それを打ち返せるように」と謙虚ながら、剛腕の天敵であるのは間違いない。

警戒度も数字に現れる。今季2戦でのべ68打者が対戦し3ボールは4度。うち1つがレアードだ。藤岡は2度の3ボールを選び、安打も3本放っている。荻野も2戦で3度出塁。上位、中軸、下位とペースを乱せる打者がいる。「我々はチャレンジャーなので。2位から1位をどうやってつぶすか。さらに大きい束になって」と井口監督。壁は分厚い。ぶち破れば、ロッテの流れだ。【金子真仁】

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