さすが選手会長!! DeNA今永昇太投手(28)が21日、志願の手締め、あいさつを行い、球団スタッフらに感謝の意を示した。

神奈川・横須賀の球団施設「DOCK」での秋季練習は22日が最終日だが、メディカルチェックなどで全員がそろわないため、この日に一本締め。本来はキャプテン佐野恵太外野手の役目だったが「しゃべりたいことがあるから、やらせてもらえないかと」と交代を申し出たという。

マウンド付近に進み出てあいさつを始めた直後、隣接する横須賀スタジアムから「ウゥ~」とサイレンが鳴り響いた。まさかのタイミングに周囲から思わず失笑も漏れたが、左腕は冷静に仕切り直した。

今永 約2年間続いた新型コロナウイルスの中で、通常の業務に加えて、コロナ関連の業務、本当にお疲れさまでした。私たちが何の不自由もなく野球が出来たのは、間違いなく、ここにいらっしゃるサポーター(球団、施設のスタッフ)の支えのおかげだと思っています。本当にありがとうございました。来年、ここにいる皆様と笑い合えるように、選手一同、一丸となって頑張っていきます。

何事にも意識高く取り組み、ファンを大切に、周囲への感謝も忘れない今永らしいあいさつだった。左腕は「このご時世で僕らが円滑に野球が出来るために、裏方のスタッフの方々が、そう思わせないくらいのサポートをしていただいたので、僕たちは何の不満もなく、自由に野球をやらせてもらえた。まずその気持ちを、この場所で、伝えなければならないなと思っていました」と“志願”の理由を明かした。

今季は悔しい最下位に終わったが「来年は必ず、みなさんを幸せに巻き込めるようにやっていきたいと思います」。頼れるエースが、力強く来季の巻き返しを誓った。【鈴木正章】

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