広島玉村昇悟投手(20)が27日、大舞台で躍動する2人のライバルの存在に闘争心を燃やした。

ヤクルト奥川、オリックス宮城は同じ高卒2年目。日本シリーズで、奥川は20日の第1戦で7回1失点。宮城は21日の第2戦で8回途中1失点と抜群の安定感をみせ、日本中を沸かせた。テレビで試合を観戦したという左腕は「(2人とも)落ち着いているし、コントロールを絶対に間違えない。すごいです」と言葉をのんだ。

玉村は今季1軍デビューを飾り、後半戦で先発ローテーションに定着。4勝7敗、防御率3・83だった。さらなるレベルアップを目指し、今オフは真っすぐの強さと変化球のキレに磨きをかけるべく、広島・廿日市市内の大野練習場を拠点に鍛錬を積んでいる。「自分はまだまだ全然(2人に)足りていない。追いついて追い越せるように、僕も大事な場面を任せてもらえるような存在に来年はなりたい」と決意を示した。