待ってろ同期たち! 来秋ドラフト候補の立大・山田健太内野手(3年=大阪桐蔭)が12日、同校グラウンドで年内最後の練習を終えた。

高校3年時は同級生の中日根尾、ロッテ藤原、巨人横川、日本ハム柿木らとともに甲子園春夏連覇に貢献。プロでの同級生の活躍に「刺激がすごくあります。自分も早くあの舞台で戦いたい。年々その気持ちが高くなっています」と目を輝かせた。

目標のプロ入りへ、持ち味の打力でアピールを続ける。大学では1年春からスタメン入り。ここまで3年間のリーグ戦では通算で62安打、打率3割1厘、7本塁打をマーク。来秋のドラフト候補に挙がる成績を残してきているが「自分は打撃で評価されていると思う。さらに磨きをかけていきたいです」と慢心はない。

来年からは志願の主将を務める。「これだけ経験を積ませてもらっている。自分たちの代を引っ張っていく気持ちを持たないと」。1年秋のリーグ戦を終えた頃から、溝口智成監督(54)に気持ちを伝え続けた。指揮官は「ずっと『上級生になったらやります』と言っていました。ここから1年大黒柱として活躍してほしい」と期待を込める。17年春以来のリーグ戦優勝、そして根尾、藤原らが待つ舞台へ。勝負の大学ラストイヤーに臨む。【阿部泰斉】

<大阪桐蔭・18年ドラフト組の現在地>

★ロッテドラフト1位入団 藤原恭大外野手 4人の中でプロ3年間の1軍出場数が最も多い。1年目の19年から開幕スタメン出場。今季も2度目の開幕スタメンを勝ち取り、78試合に出場した。7、8月には打率3割4分8厘をマークして月間MVPを獲得。来季から背番号が「1」になることが発表された。通算110試合、2割2分3厘、8本塁打、34打点

★中日ドラフト1位入団 根尾昂内野手 今季初めて開幕スタメンに名を連ねた。5月のDeNA戦では、プロ初本塁打をグランドスラムで記録。72試合に出場数を増やし、通算は83試合、1割6分5厘、1本塁打、16打点

★巨人ドラフト4位入団 横川凱投手 昨年11月のヤクルト戦で1軍初先発。5回1失点と好投したが、勝敗はつかなかった。今季は2試合に先発登板。来季は育成契約。通算4試合、0勝1敗、防御率2・63

★日本ハムドラフト5位入団 柿木蓮投手 3年間で1軍登板はなし。昨年はイースタン・リーグ6試合に登板して自責点0。今季は同リーグで30試合に投げ(うち先発9)、1勝2敗、防御率6・34