広島大瀬良大地投手(30)が14日、マツダスタジアムで契約交渉を行い、3000万増の1億8000万円プラス出来高の3年契約でサインした。総額は8億1000万円となる。先月18日には今年取得したFA権を行使せず広島に残留することを発表していた。

今季は右ふくらはぎ痛と急ピッチで復帰した反動もあり、前半戦は3勝3敗と苦しんだ。五輪期間をへて臨んだ後半戦は本来の姿を取り戻し、2年ぶり5度目の2桁10勝を記録した。クオリティースタート(QS)20度はリーグトップタイ。QS率87%は同単独トップの安定感だった。

「ケガで離脱したときは、2桁(勝利)も規定投球回数も諦めていたけど、トレーナーさんだったり、コーチだったり、監督はもちろん、みんなが支えてくれて、何とかそこに届くことができたけど、本当に最低限だなと思っているので、来年はケガをせずに1年間フル稼働していきたいと思っている」

今季は投手主将として、負傷による離脱がありながらも若い投手陣を引っ張り、来季は選手会長としてチーム全体をけん引する役割を担う。「FA権を取って、カープに残ると決めた以上はカープのために、ファンのみなさんのために腕を振りたいと思うし、また選手会長にもなって責任も増してきたと思うので、よりいろんなものをこの背中で背負って、戦っていきたいなと。その中で優勝、日本一に向けて頑張っていきたいと思っている」。エースとして、選手会長として、決意を新たにした。(金額は推定)