中日の新入団選手発表が17日、名古屋市内のホテルで行われた。ドラフト1位、上武大・ブライト健太外野手(22)ら6選手が会見。ブライトは、メジャーリーグ初の黒人選手ジャッキー・ロビンソンがつけた背番号「42」を背負い、決意表明。「立浪監督の487二塁打が目標」と日本記録更新を目標に掲げた。

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憧れのヒーローと同じ背番号のユニホームに袖を通したブライトの表情は輝いた。「精神的な強さや野球人としての強さとか、ジャッキー・ロビンソンみたいな人間になりたい」。少年時代にガーナ人の父ジョンさん(61)から存在を教えてもらった。ジャッキー・ロビンソンの伝記映画を見て、生き様に感銘を受けた。プロの船出に生まれて初めて「42」を背負った。

ロビンソンは、有色人種を排除していたメジャーに飛び込んだ先駆者。「差別が色濃く残っていた中で、冷静に行動していた。影響を受けた」。アフリカ系黒人と日本人のハーフという自らの人生を重ねる。「ハーフや野球している子どもの力になれれば。42番をつけたいと言われる選手になりたい」。

同期入団には、駒大・鵜飼、大商大・福元とブライトと同じ即戦力の外野手がいる。「自分は大学4年の春しか打ってない。鵜飼は飛ばす、福元も勝負強さでレベルが高い。ライバルだけど尊敬している。今後はアイツらだけじゃなく、いろんな方から吸収したい」と、プロでの飛躍を誓う。

目標は高く、立浪監督が現役時代に刻んだNPB最多「487」二塁打に照準を合わせた。「長距離砲と言われるが中距離タイプと思っている。1本で点も入り、走者がなくても得点圏に走者を進められる。二塁打は価値がある。(記録を)抜けるようにやりたい」。思い入れのある背番号で二塁ベースを陥れる姿を思い描いた。【伊東大介】

◆ドラフト4位花咲徳栄・味谷 (立浪監督は)会ってすぐにすごく落ち着いた雰囲気と感じた。普段では感じられないオーラを感じる人と会ったことないです。木下拓選手のキャッチングを見て、ものすごくうまかった。表情とか投手への声かけとか、投手と捕手で1つになっていた。

◆ドラフト5位豊橋中央・星野 (愛知・西尾市育ちで)昔からナゴヤ球場、バンテリンドームでずっと見てきたユニホームに袖を通せて光栄です。西尾市は岩瀬さんも出身だったので、地元を盛り上げていけたらと思います。

◆ドラフト6位大商大・福元 (1位ブライトは)体がごついのは知っていたけど、目の前にしたら負けたらあかんと燃えました。母が看護師で病院の紹介で、トレーニングや栄養士をつけてもらった。