日本球界に復帰した楽天田中将は4勝9敗に終わり、日米通算15年目で初めてのシーズン負け越しとなった。4勝目は前半戦最後の登板だった7月13日ソフトバンク戦で、後半戦は10試合に登板して0勝4敗。10試合連続白星なしも日米通じて初めてだ。借金5で勝率3割8厘の田中将だが、防御率はリーグ5位の3・01。防御率5位以内で勝率の低い投手を調べると、69年に3勝9敗で勝率2割5分の伊藤(中日)が最低。田中将の勝率3割8厘は02年金田(オリックス)に並び2番目に低かった。

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打線の援護がなかった。5点以上の援護をもらったのは6月23日西武戦と7月13日ソフトバンク戦だけ。援護0点が6試合、1点が6試合あり、先発した23試合のうち半分の12試合は援護が1点以下だった。1試合の平均援護点は2・16点しかなく、今季の規定投球回に到達した両リーグ23人の中で最も少なかった。白星のなかった後半戦に限れば、平均援護点が1・70点とさらに減った。同じ計算方法の平均援護点が2・16点で防御率が3・01では、シーズン負け越しも仕方がなかった。

クオリティースタート(QS)が17試合あり、条件がより厳しい7回以上で自責点2以下も11試合あった。QSを記録した試合で何勝を挙げたか、QS勝利率を出してみた。規定投球回以上で最も高いのは山本(オリックス)の7割8分3厘で、23度のQS試合で18勝した。13人が5割以上を記録したが、田中将はQS試合でわずか3勝。QS勝利率は両リーグ最低の1割7分6厘で、2割未満は1人だけ。8年前は勝率10割、QS勝利率も8割8分9厘をマークしたが、今季は最も不運な投手だった。【伊藤友一】