ソフトバンクは24日、古谷優人投手(22)との来季選手契約を締結せず、保留権を放棄し、自由契約にすることを発表した。野球協約第74条(2)に基づき契約保留期間を終了させ、コミッショナーへ自由契約選手公示の申請を行う。

ソフトバンクの選手よりロッカー内で私物盗難の被害申し出があり、警察に相談し調査を行った結果、古谷の関与が判明。球団が古谷本人に聴取したところ、事実関係を認めたため、選手契約を締結し難い重要な事案であると判断し、来季の選手契約を締結しないことを本人に通達した。

古谷は北海道の江陵高から16年ドラフト2位でソフトバンク入り。19年には3軍戦で、日本人左腕最速の160キロをマークしたこともある。今季は自己最多の13試合に登板し、中継ぎ候補として期待されていた。一方で、プロ1年目の17年秋頃から左手の血行障害に悩まされ、12月8日には手術を受けていた。

ソフトバンクは「球界関係各位およびファンの皆様に、多大なご迷惑をお掛けしましたことを、深くおわび申し上げますとともに、見回りなど施設防犯対策の強化、ロッカー内金庫の活用など再発防止に努める所存です」と謝罪し、再犯防止を徹底する意向を示した。