巨人原監督が、高卒2年目秋広優人(19)の「ゴジラ継承」に太鼓判を押した。昨季は1軍で1打数無安打ながら、今季から松井秀喜氏の代名詞といえる背番号「55」に変更するが「さらっと背負ってほしいよね。十分、値するところがあるでしょう」と納得の表情で託した。

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背番号を変更することの真意は、自覚を促すことにある。秋広以外にも松原が「9」、吉川が「2」と背中が軽やかになった。だが、喜びに浸っている場合ではない。原監督は「背番号を変えて野球がうまくなるなら、こんな簡単なことはないですよ」と笑いつつ「強い使命感が生まれるかが重要でね。そこに強い自立であったり自覚であったり、そこは望みたいですよね」。背中からも期待値を感じ取りながら、もう一皮むけることを期待している。

中でも、「ゴジラの後継者」といわれる秋広の台頭が待ち望まれている。本職は内野手だが昨季は2軍で外野手も経験。原監督は「どこでもチャンスあらば、というところでしょう。外野もやっているしね。打撃がアピールできれば可能性はあるでしょう」と、ポジション不問で勝負させる方針。背番号変更組の若手たちが、春季キャンプから変貌を遂げる。【浜本卓也】