中日立浪和義監督(52)が新春インタビューで、就任1年目の抱負を語った。中日歴代1位の通算2480安打を誇る新指揮官は、今季の強化ポイントに昨季12球団防御率NO・1の投手力を中心としたセンターライン強化を挙げた。両リーグワーストの得点力アップにも本腰を入れ、11年ぶりのリーグ優勝に突き進む。【取材・構成=伊東大介】

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-これまでと違う正月に

立浪監督(以下立浪) 緊張感を持ちながら生活できています。秋季キャンプで練習して、若い選手がどれだけ伸びてきているか。春季キャンプが楽しみ。開幕まで100日ないし、そう考えたらあっという間。

-投手力を中心に、さらなるセンターラインの強化がテーマに?

立浪 まずはディフェンス。投手を再整備する。さらにしっかりさせるのが絶対条件。8回までいったらドラゴンズは落とせない。

-開幕投手は?

立浪 決めています。描いているものはあるので、もう少ししてから発表します。

-開幕投手の持つ意味

立浪 選ばれたら中心になって投手陣を引っ張ってもらう。各球団のエースとずっと当たる。勝てば乗っていける。先陣を切ってもらう投手なので期待する。

-大野雄、柳が軸か

立浪 2人だけではいけない。小笠原、福谷も軸になってもらわないと。小笠原も規定投球回に達したのは大きな自信だけど、試合を作るだけでは給料が上がらない。6回で代わるとだいだい試合はもつれる。長いイニングを投げる準備をやっていかないと。勝野も面白い存在。梅津、ロドリゲス、松葉、笠原、清水…。このあたりが争い、勝ちがつくようにやってもらいたい。

-ローテは基本6人か

立浪 落合コーチは6人ではなく、中5日で回しながらの考えも持っている。これは春季キャンプに入って、適性をみて。又吉のポジションも先発から回る可能性はある。投手コーチが見て決めていく。迷った時は全て自分が判断する。

-大野雄への期待は

立浪 秋に若い選手と交ざって練習をやってくれた。何年できるか分からない野球人生だから、もう1回下半身から鍛えて来年一緒に頑張ろうという話はした。あれだけの球を投げるから貯金してもらわないと。いいリーダーシップがあって投手には珍しいタイプ。

-柳が開幕投手を志願

立浪 その意気込みはうれしい。今年が勝負。本当の意味で真価を問われる。

-打線のポイントは

立浪 4番を打ってもらわないといけないのはビシエド。オフに食事もしたけど、彼が変わればチームは変わる。ビシエドの前に走者がいないといけない。5番も大事で、言えば全部。

-ビシエドには何を伝えた

立浪 息子がドラゴンズジュニアにいて有望。映像も見せてもらいながら話した。息子はバックスイングをしっかり取って打ってるぞと(笑い)。(帰国中も)息子と一緒にスイングしてくれと。息子の言うことは聞くでしょう(笑い)。

-4番以外の打順は

立浪 大島の1番。あとはこれから。木下拓も打撃はなかなか素晴らしいモノを持っている。(高橋)周平もどれだけ変わってくるか。京田もあれ以上悪くなることはないでしょう。

-3年目の石川昂は

立浪 30本塁打以上打てる可能性を秘めた選手。どうしてもポイントを中に入れるので、課題をクリアできれば非常に楽しみ。思っている以上に守備もうまい。

-石川は誰とダブるか

立浪 そんなに振っている感なく打球が飛ぶというのは清原さん。スイングスピードもあり球も飛ぶ。持っている天性の才能。

-意識する球団は

立浪 巨人、ヤクルト…全部ですよ。阪神も前半戦独走した。DeNAも戦力的に力がある。どこの戦力が劣るということはない。

◆立浪和義(たつなみ・かずよし)1969年(昭44)8月19日生まれ、大阪府出身。87年にPL学園主将として春夏甲子園を連覇し、同年ドラフト1位で中日入団。1年目から新人王に輝く活躍で88年のリーグ優勝に貢献。03年に2000安打を達成して名球会入り。09年に引退。通算2480安打は歴代8位、487二塁打は同1位。ベストナインを2度、ゴールデングラブ賞を5度獲得。13年WBCで侍ジャパン打撃コーチ。19年には野球殿堂入り。現役時代は173センチ、70キロ。右投げ左打ち。