右肘トミー・ジョン手術からの復活を目指す阪神育成の才木浩人投手(23)が11日、鳴尾浜球場でブルペン入りし、順調な仕上がりを披露した。捕手を立たせたまま約30球。「状態はだいぶいい感じです。あとは実戦で投げていくだけ。1月にしっかりブルペンで投げて、実戦に合わせていけたら」とキャンプインを見据えた。

「絶対1軍で投げる」と、復活イヤーと位置づける2022年。年末年始も休みなくキャッチボールを行い感覚を維持してきた。「今まで(オフは)トレーニングメインでやってた部分が多かった。(今年は)投げることとトレーニングを並行して、バランス良くやってきた」。けが、リハビリを経験したことで睡眠や食事を見直し「筋肉量がありながら、体の動きもいい感じ」と仕上がりに自信を持つ。

昨年11月の秋季練習ではシート打撃に登板し、矢野燿大監督(53)から「真っすぐも力あるし、常に150キロぐらい出ている」と高評価を得た。まずは支配下登録返り咲きへ。18年に6勝を挙げた右腕は「やっと今年は野球ができるかなっていうのはある。なんとか矢野さんの優勝に貢献したいので、しっかり投げられるように準備していきたい」と鼻息荒く球春を待っている。【中野椋】