オリックスのドラフト4位、渡部遼人外野手(22=慶大)が甲斐キャノンに挑戦状だ。

13日、大阪・舞洲で新人合同自主トレに参加。東京6大学リーグで通算24盗塁、失敗ゼロのスペシャリストは「盗塁を武器にする身として甲斐さんと対戦してみたい。勝てるか分からないですけど。絶対えぐいですよね」と、ソフトバンクの正妻との対決に胸を躍らせた。

パ・リーグ初の新人盗塁王にも期待がかかる。だがパには甲斐がいる。昨季の盗塁阻止率は12球団トップの4割5分2厘。むやみに走っても望みはない。渡部は50メートル走5秒9を誇るが、脚力に頼らず観察や研究を重視してきた。プロでも同じスタイルで勝機を探る。

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こだわりは成功率。昨年は球界4人目の新人盗塁王に輝いた阪神中野が驚異の成功率9割3分8厘を残した。「新人だと相手のことも分からない。そういう状況で決めるのは本当にすごい」と感銘を受けた。タイトルについては冷静。「あまり意識しない。チームのために走る意識で、そうなればいい。(盗塁には)チャンスを広げる半面、つぶすリスクもありますから」。“失敗しない男”の盗塁数は、オリックス連覇の確率にも直結しそうだ。【柏原誠】