阪神坂本誠志郎捕手(28)と伊藤将司投手(25)が14日、20年まで阪神に所属していたオリックス能見篤史投手(42)と沖縄県内のグラウンドで行っている自主トレを公開した。午前中にキャッチボール、ノック、ランメニューをこなし、午後はウエートトレーニングなどで体を動かし、それぞれがオンラインでの取材に応じた。

2年連続で参加した坂本が橋渡し役となり、同じ左腕の伊藤将が初めて加わった。坂本は「『どんな感じですか』とか、『これはどう思いますか』とか、思ったよりも将司からの会話が多い。僕が間に入ろうかなと思ってましたけど、見てないところでも投げ方、ボールの握り方を聞いている。すごく有意義な時間になっているんじゃないかなと思います」と話した。

新たに能見からフォークなどの技術を学んでいる伊藤将は「これからブルペンで投げてみて、能見さんにも変化の落ち方とか見てもらいたい。プロ野球を長くやっている選手なのでそういういろんな引き出しを持っていることを自分は聞いて、それに取り組んでいきたい」と充実の表情を浮かべた。

能見は昨季実現できなかった阪神との日本シリーズの“関西ダービー”について「昨年もチャンスがあったけれど相手もいることですし。本当にそうなればいいと思う。こっち側もそんな悠長なこと言ってられないので、今年もまた1年、厳しい戦いにもなるので、最後にそうなればいいかなと思います」と改めて古巣との対戦を熱望した。