北の大地から来た韋駄天(いだてん)が、自慢の足で猛アピールした。巨人育成ドラフト1位・鈴木大和外野手(22=北海学園大)が16日、ジャイアンツ球場で行われた新人合同自主トレ3日目の1500メートル走で、計測を開始した17年以降で歴代最速となる5分5秒を記録した。

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ゴールと同時に、両手をパンとたたいて喜びをかみしめた。「育成ですし、足の選手なので、走る系のメニューからアピールしようと思っていた。こういうところで差をつけないと」。50メートル5秒8の俊足で存在感を示した。

巨人で代走のスペシャリストとして活躍した鈴木尚広氏(43)に憧れる。「同じ名字ですし、足の速い選手だった」。入寮時には同氏の本を持参。球団スタッフを通して連絡先も交換した。「『いつでも走塁のことで何かあったら気軽に相談して』と、言っていただきました。課題があったら、お聞きしたい」と偉大な師匠の力を借りて飛躍を目指す。

俊足を生かすため、一塁により近い左打ちの練習も始めていたが「まずは右でいこうと思っています」と専念することに決めた。圧倒的な走力を武器に支配下を勝ち取り、東京ドームを駆け回る。【小早川宗一郎】