“満点”の打ち上げだ。日本ハムのドラフト1位右腕、達孝太投手(17=天理)が29日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で、新人合同自主トレを打ち上げた。新型コロナに感染することもなく順調にブルペン入りを重ね、体重増にも手応え。充実感に満ちた表情で振り返った。

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新人合同自主トレが行われた1カ月弱を振り返り、達は「一瞬でしたね。一言で言えば充実していました」とうなずいた。コロナ禍で自主トレが中止に追い込まれた球団もある中、新人13人全員で完走し「野球ができなくなるのが1番しんどいので、最後まで無事に終わることができたので良かった」と安堵(あんど)した。

体作りをテーマに掲げて臨んだ。ウエートトレーニングや、食事の量を増やし、体重を増加させた。「こっちに来たときが88キロくらいで、90キロになればいいかなと思っていましたが、92キロくらいにまでなったので、結果として出たかなと思います」と笑顔を見せた。今季中に100キロ到達を目指しており、まずは順調な滑り出しを見せた。

27日に続き、この日もブルペン入り。捕手を立たせたまま直球を30球投じた。「3日くらい前から徐々にいい感覚が戻ってきて、いい感じで来ていたので、力まずに6割7割くらいの力で、しっかりバランス良く投げられました」と納得の表情で振り返った。

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初のプロ野球キャンプが目前。「自分のやりたいことをやって、目標と課題であったり、そういった部分に目を向けて、1カ月間しっかりトレーニングしていきたい」。BIGBOSSは初日から2軍キャンプ地の国頭を訪れると明言しているが「どんどんアピールしていく必要はあると思いますけど、ケガすれば何の意味もない。その辺はしっかり自分で考えながら、徐々に徐々にアピールしていけたら」とあくまでマイペース。キャンプでも1歩ずつエースへの階段を上がる。【小林憲治】