三塁発進あるぞ! 阪神2年目の佐藤輝明内野手が、3日に予定されているシート打撃で三塁守備に就く可能性が浮上した。

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井上ヘッドコーチが「可能性がないことはない」と明かした。最終決定は当日朝になる模様で、今年初めての実戦形式練習でいきなり、大山との4番&三塁争いのゴングが鳴るかもしれない。

キャンプ初日から2日続けて、全体練習では外野、個別練習では三塁でノックを受けた。この日は強い雨が降り始めても続行。びしょぬれで約20分間、ゴロを捕球し続けた。実戦で守備についても問題のない、華麗なグラブさばきを披露する場面もあった。

シート打撃は今季初めて、打撃でも守備でも「生きた球」を体感できる貴重な実戦。同時にアピールの場でもある。「久々なので早く慣らしたい。一番のアピールは結果を出すことなので、そこにフォーカスしてやりたい」とやる気満々。同期入団の石井、村上と対戦する可能性もあるが、「勝負になったら何年目とか関係ない。誰が相手でもしっかり打つというのは変わりないです」と雑念は一切ない。打って守って、2年目の進化を示すつもりだ。

現状、中堅・近本以外のレギュラーは白紙の状態。近大時代からの本職三塁への思いは強いが、「外野もちゃんとやっています」と強調することも忘れなかった。「そこ(三塁)ばかりクローズアップされていますが、両方しっかり守れるように準備しています」。チームの勝利のため、今後も外野と三塁両にらみの練習を続けていく。

雨天のため打撃練習は室内練習に終始した。藤井康コーチから連日の熱血指導を受け「自分の体に合ったスイングを学んでいます」と日々進化を目指している。同コーチが指導の根幹に置く「4スタンス理論」にとどまらず、オリックス吉田正との自主トレ、フォーム改造など貪欲に動いてきた今オフ。その成果をキャンプ3日目にぶつける。【中野椋】