開幕救援枠を争う阪神石井大智投手(24)が2回パーフェクトの好投で1歩抜け出した。白組の4番手で5回から登板。先頭梅野を投ゴロに打ち取ると、熊谷、長坂から連続三振を奪った。「低めに強いボールは一番難しいところだと思うけど、そこはキャンプで取り組んできたところ」。力のある最速149キロの直球を軸に2イニング目の6回も3者凡退に抑えた。

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勇気ある決断が吉と出た。「セットポジションは低めに強い球という体の動きを一番意識しやすい」と、キャンプ中にワインドアップから入団時のセットポジションに戻した。それがハマった。矢野監督も「俺もブルペンで見ていてもタイミングが合ってる」と後押し。紅白戦を含む3試合で計5イニング無失点と結果につながった。

今季は延長戦を12回まで実施する方向ということもあって、1軍戦力となる若手救援陣の出現は矢野監督も心待ちにしている。石井は「監督も最後とおっしゃられたところもあったので覚悟というか、責任を持ってやっていく。去年は監督とファンの期待を裏切ってしまった。去年とは違うよというところを出していく」と力を込めた。【桝井聡】