昨季、最下位に終わったDeNAが「反撃」に向け、「最速祭り」で日本ハムとのオープン戦初戦を快勝した。1回2死三塁から牧が、12球団最速の適時打&得点となる先制打。2回にはソトが同最速の本塁打となるソロを右翼席に運んだ。三浦監督は「初回から攻撃ができましたし、順調な仕上がりを見せてくれている」と評価した。

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打席の内容にも昨年との変化が、随所に見られた。4回にはソトが再び右方向へ2打席連発のソロ。日本語で「カンペキ」と繰り返したが、三浦監督がたたえたのは1-1からの変化球に手を出さず、1発で仕留めた点だった。「その前の変化球に、去年ならバットが出ているところをしっかり見逃せるのが去年と違うところ」と目を細めた。

チーム打撃も大事にする意識が浸透し、しぶとさも加わった。3回は2死から森、ルーキー梶原、牧、宮崎の4連打で2点を追加。3者凡退は1度で攻めの姿勢を示した。三浦監督は「2アウトランナーなしから、つないでつないで2得点。リズムが止まったところで塁に出て、相手にペースをつかませないのが非常に良かった」と話した。

投手陣はテーマに掲げるストライク率の向上を実践し、わずか1四球で日本ハム上沢が組んだ打線を相手に6投手で無失点リレー。メンバー表交換には姿はなかったが、試合直前にあいさつした日本ハム新庄監督に名刺代わりの「新番長野球」を見せつけ、投打で圧倒した。【久保賢吾】