阪神糸井嘉男外野手(40)が、今季チーム甲子園初本塁打となるオープン戦1号2ランを放った。球場の電光掲示板には打球速度161キロ、打球角度33度、飛距離120メートルと表示された。

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2試合ぶりに6番DHで先発。1点リードの4回1死二塁、カウント2-2から右腕滝中の真ん中139キロを捉え、バックスクリーンへ運んだ。本塁を踏むと二塁走者だった近大の後輩、佐藤輝と両手でタッチ。ポーンと跳ね、喜びを表現した。

今季甲子園初勝利に貢献し、「寒いです。この時期は外が寒いので、40歳になると、体…動けへん! まあちょっとアップ長めにしたりやってますけど、やっぱりお客さんが入った甲子園は最高なので、それは誰もが分かっていることなので、気持ちいいです」と超人節で振り返った。

ベテランの対応力が光った。滝中に緩急で揺さぶられても動じなかった。3球目の95キロカーブはストライクを取られたものの、冷静にバットを止めた。140キロ前後の直球にも食らいつき、ファウルで逃げた末に、甘い球を逃さなかった。 「(開幕スタメンを)目指しているのは目指してますけど、自分の納得いく1日を過ごして、それを継続していくだけだと思います」。レギュラー奪回を目指す41歳シーズン。チーム最年長が最高の形でアピールした。