ロッテに“想定比プラス”が舞い込んだ。206センチ右腕のタイロン・ゲレーロ投手(31=Wソックス3A)が巨人戦の7回に登板。安打、併殺、遊飛と3人で任務を完了させた。球数は前回16日の広島戦と全く同じ11球。2戦22球でボール球は計3球のみ。それでいて159キロもすでに計3球投げている。

【ニッカン式スコア】19日の巨人-ロッテ戦詳細スコア

井口監督も「映像とはちょっと違うなと」とうれしそうだ。投げる球だけではない。17日のZOZOマリンでの練習で、指揮官は新助っ人の投内連係を熱心に見ていた。「投内とか見ててもすごく手先が器用なので」とし「ストライク取るのも困らなそうですし、しっかりとけん制やクイックもできている」と日本野球への高いレベルでの適応を予感させている。

開幕まで1週間を切るも、試合終盤に不安が残る。唐川、佐々木千が出遅れ、国吉は調子が上がらない。その中でのゲレーロの安定感に「7回、8回を任せられる感じかな」と井口監督。20日からの中日2連戦で最終確認し、必勝リレーを託することになりそうだ。そんなゲレーロは「すごくよかったよ。今日は緊張もせず自信を持って投げることができたよ」と好投続きに笑顔。アウト3つに絡んだエチェバリアのもとへ遊撃の深い位置までお礼に駆け寄るキャラクターも、チームにとって大きなプラスだ。【金子真仁】