ロッテ平沢大河内野手(24)が3年ぶりに1軍の舞台に戻ってくる。ここ2年間は1軍出場ゼロも、オープン戦は打率3割3分3厘とアピール。井口資仁監督(47)は「現状だと三塁でスタートだと思います」と話し、25日の開幕戦楽天戦(楽天生命パーク)は三塁スタメンが有力だ。

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長い2カ月を締めた。猛攻で打者9人目として迎えた8回の打席、中前に2点適時打を放った。その前は2打席連続三振。1本出たことに「オープン戦の最後の打席でしたし、開幕戦につなげていければ」とホッとした。キャンプ直前にコロナ陽性判定を受け「焦りも正直ありました」という中で、安田らライバルたちとの競争を制した。

かつて甲子園をわかせたスター遊撃手もプロ7年目を迎えた。遊撃にこだわらない。20日の中日戦では三塁→二塁→遊撃と1試合で3ポジション。開幕スタメンが有力とはいえ「重要な役割でもあると思います」とあらゆる形でチームに貢献する。オープン戦は出塁率4割6分3厘。「凡退しても何とか爪痕を残してというのは意識してるので」。ペナントレースでも泥臭く出塁を心がけていく。

実戦が始まり「平沢」のコールに、ファンは大きな拍手を送り続けた。19年8月29日以来、約2年7カ月ぶりの仙台での1軍戦。拍手はもっと大きくなる。「オープン戦と一緒の気持ちで、変に気負わずにやれればなと思います」。懐かしの青葉郷で、時計が再び動きだす。【金子真仁】