開幕2戦目で立浪竜に暗雲が垂れこめた。3点リードの8回にマウンドに送ったのは岩崎翔投手(32)。

先頭ポランコにストレートの四球を出すと、ベンチに合図を送り落合ヘッド兼投手コーチに付き添われベンチへ下がった。その後、田島、福、山本が打ち込まれ5失点。今季初勝利はするりと逃げた。

「肘がちょっと…。アクシデントなのでしょうがない。(明日以降は)ちょっと難しいんじゃないかな」。監督初勝利を逃した立浪監督は、表情を曇らせた。先発勝野が6回2失点と好投し、5回にはプロ初の逆転2ランで盛り上げた。巨人投手陣の乱れから8回に2点を追加。しかし、必勝パターンのほころびから逆転負けで連敗を喫した。

【ニッカン式スコア】26日の巨人-中日詳細スコア

岩崎はソフトバンクにFA移籍した又吉に代わり人的補償で加入。7回ロドリゲス、9回R・マルティネスと最速155キロ超の快速方程式の一員だっただけに、痛恨の離脱だ。落合コーチは「下からもう1人呼ぶか、今から(考える)」。岩崎は18年に右肘の手術を経験しているだけに古傷の再発なら長期離脱もある。中日が早くも必勝リレーの再構築を求められる事態に陥った。

▽中日勝野(6回2失点で17年山井以来の投手本塁打も放ったが今季初勝利逃す)「立浪監督が言ったように、勝負ごとはケンカというつもりで投げた。(本塁打は)直球を狙って絶対打つぞ、と打席に入った」

▽中日鵜飼(2回1死一塁で山崎伊からプロ初安打の三安)「走者のいる場面で1本打てて良かった。エラーがつくかなと思ってたけど、Hのランプがついて『おっ、ついた』とうれしかったです」

▽中日ロドリゲス(7回から2番手で登板し1回無失点)「先頭打者を出したがゼロで帰れて良かった。チームに勢いがつく投球ができるように頑張る」

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