日本ハムは今季初の連勝を逃したが、外野陣が2つの補殺を決めた。

1つ目は4回無死満塁の場面で、左翼の今川優馬外野手(25)が左飛を捕球後に、タッチアップした三塁走者のバレラを本塁で封殺。2つ目は8回1死満塁の場面で中飛を捕球した中堅の松本剛外野手(28)がタッチアップした代走佐野皓を封殺した。

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紺田敏正外野守備走塁コーチ(41)は「1つ目(今川)は体勢も悪かったが、なんとか気持ちでアウトにしてくれたかなと。最後(8回)の松本は、左打者(の福田)で(打球が)流れるところでレフト寄りに少し守りながら、うまく打球に入りこむイメージで、いいボールを投げてくれた」と、両プレーをたたえた。 春季キャンプ中から低く強い送球を意識的に取り組んできた外野陣。守り勝つ野球を目指している新庄剛志監督(50)も球団を通じて「今川くん、松本くん、守備の連係が少しずつ成長してきている。これを続けていけば必ず良い方向にいく」と、今後への手応えを得たシーンだった。

また、この日は外野シフトが目まぐるしく変わった。3回に左翼でスタメン出場した万波が右翼へ、右翼でスタメン出場した今川が左翼へ回った。今川は8回に再び右翼へ回ったが、1死満塁となった場面で、左翼の王柏融外野手(28)と守備位置を交代して、また左翼へ回った。意図について、同コーチは「万波はあまりレフトを守れていないので、経験値を上げないといけない。まだ、ポジショニングだったり打球感だったりのところで、少し経験を積みながら、また戻してというところで。本人もライトの方が自信があるが、レフトもできないと、ということで」と説明。

8回の守備位置交代については「最後は打者(左投げの上原対左打者の福田)でフライのイメージというところでライトよりもレフト(に飛ぶ可能性が高い)というようなところですね」と、王柏融と今川の肩を考えながらの指示だった。