プロ野球12球団による臨時実行委員会が2日、開かれ、この日と3日に予定されていた楽天-ソフトバンク戦(楽天生命パーク)2試合の中止が決まった。

楽天球団内で新型コロナウイルス陽性者が多数出たことを受け、臨時で協議した。日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は「事業継続は大前提だが、感染の収束を早急に図るのも重要」と中止の理由を説明。保健所から活動中止の指導等はなく「12球団の自主的な判断」であることを強調した。

週明け5日からは、楽天生命パークで楽天-西武2連戦が控えている。同カードの開催については「土日、月曜もあるので、状況の変化を見て。火曜(5日)からの試合挙行、事業継続は大前提であるので、その観点から、状況も把握しての判断となる」と話した。

2試合の中止について、新型コロナウイルス対策連絡会議の専門家(地域アドバイザー)からは「選手間の接触を制限する。それによって収束を図るのは正しいやり方」という見解をもらったという。

今季は観客の人数制限なしで開幕。12回の延長戦も復活したが、新型コロナウイルスが理由で1軍の公式戦が中止されるのは今季初めて。昨季は5月に日本ハム戦、広島戦が中止になった。