開幕7連勝中のソフトバンクが、思わぬ形で「小休止」した。楽天チーム内に新型コロナ陽性者が複数出たことによる影響で、2日と3日の楽天戦が中止。2日の試合前練習中に知らせを聞いた藤本博史監督(58)は「こればっかりはしょうがないよね。楽天も大変だろうし。試合したかったけどね。残念ですね。誰がかかってもおかしくないんでね。どうしようもないよね、これはね」と相手チームを思いやった。

ここまでがっちり投打がかみ合い、球団では南海時代の55年以来となるロケットスタートを継続。「小休止」で勢いを止めないためにも、先発ローテーション再編で、開幕ダッシュをさらに加速させる。オリックスとの次カードには、新型コロナウイルスの影響で来日が遅れていたレイを投入する見込み。昨年は6試合の登板ながら3勝1敗、防御率2・03の好成績を残した右腕を、昨季リーグ王者にぶつける。

救援陣にもプラスに働く。7戦すべてが3点差以内の接戦だったことで、抑えの森ら勝ちパターンの登板が増えていた。森山投手コーチは「休養というふうにとらえたい」と話した。次戦の5日オリックス戦(ペイペイドーム)まで3日間試合がない状況を前向きにとらえた。アクシデントにも動じずに、歴史的連勝記録をさらに伸ばす。【山本大地】