阪神が、セ・リーグのワースト記録を更新する開幕9連敗を喫した。79年にヤクルトが開幕から引き分けを挟み8連敗していたが、これを超えた。球界最長は55年トンボと79年西武の12連敗で、いずれもパ・リーグ。

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今季初先発のジョー・ガンケル投手(30)が、出はなをくじかれた。初回、安打と2つの四球で1死満塁。ここで5番中田に左翼席への2号満塁弾を浴び、いきなり4点を失った。「フォームもボールもなかなかうまくいかなかった。修正したかったけどそれもできず悔しい投球となった」とうなだれた。

5回には2番手浜地真澄投手(23)が、4番岡本にソロアーチを許した。チームはこの3連戦で計8被弾。ホームラン攻勢を最後まで止められなかった。7回には4番手ラウル・アルカンタラ投手(29)が4失点し、突き放された。

打線は6回、2試合連続で3番起用された糸井嘉男外野手(40)が、2号2ランを放った。ただ、巨人先発のドラフト3位赤星を打ち崩すことができず、セ・リーグ新人一番乗りでのプロ初勝利を献上した。

これで首位巨人とのゲーム差は8。開幕から9日が経過しても1勝が遠い。5日からはDeNA戦。今季初の甲子園でのゲームとなるが、まさかの勝ち星なしで本拠地に帰ることになった。

▼阪神が開幕9連敗。開幕連敗の最長記録は55年トンボ(消滅)と79年西武(2分け挟む)の12連敗。阪神は並んでいた79年ヤクルトの8連敗を抜いて、セ・リーグの開幕連敗ワースト記録を更新した。

▼巨人との3連戦はすべて初回に失点。阪神の3戦連続初回失点は20年9月25~27日のヤクルト3連戦以来。また、3連戦で被本塁打は計8本。東京ドームの巨人3連戦で8被弾は、19年4月2~4日以来。00年には同球場の3連戦で計10被弾したことがある。

▼初回に中田に満塁本塁打を浴びた。阪神の被満塁本塁打は20年8月22日のヤクルト戦で青木に打たれて以来。巨人戦では19年7月28日にゲレーロ、炭谷に1試合2発打たれて以来だ。