巨人ドラフト3位の赤星優志投手(22)が、7回4安打2失点の好投で、プロ初勝利を手にした。セ・リーグ新人で初勝利一番乗りとなった。

1回先頭、近本に左前打を浴びるも、丁寧に低めに集める投球で、阪神打線を封じ込めた。5回終了時点で、わずか1安打とほぼ完璧な内容で圧倒した。

6回に1死二塁から糸井に2ランを浴びるも、以降は無失点。1回に中田のグランドスラムと5回の岡本和のソロでもらったリードを守り切った。プロ入り後最多101球の熱投で、2戦連続で勝ち投手の権利を得てリリーフに後を託した。

3月27日の中日戦(東京ドーム)では、6回1失点と好投し、3点リードで後を託すも、リリーフが捕まりプロ初勝利はお預けになっていた。

試合後はお立ち台に上がった。「本当にうれしいです。チームも連勝して勢いに乗っている。自分も勢いに乗って投球ができるように頑張りました。本塁打を打たれてしまったんですが、その後はゼロに抑えて7回を投げきることができました」と振り返った。

4回の打席では内野安打も放ち、プロ初安打もマーク。初勝利と2つの記念球を手に入れた。「2つとも親に渡したいと思います」と感謝を形で表すつもりだ。最後に「新人の赤星です。1勝で多く勝ち星を挙げられるように頑張って投げたいと思います。応援よろしくお願いします」と締めくくり、拍手を浴びた。

▽巨人原辰徳監督(先発でプロ初勝利を挙げた赤星に)「見事だったと思います。リズムもいいし、球種が多いということも左打者の胸元に真っすぐを放れている。相手打者は印象としては手ごわいなという印象があったんじゃないでしょうか」

▽日大・片岡昭吾監督(教え子の巨人赤星の初勝利に)「菅野がいるので、あそこに追いついて追い越せるように、球界を代表する投手になってほしい。早くからこういう投球ができるとは思ってもみなかったが、本人ががんばったんでしょう。サイズのない右投手が活躍してくれると、うちの投手陣も目指すところが一番身近なところにある」

◆赤星優志(あかほし・ゆうじ)1999年(平11)7月2日生まれ、東京都出身。日大鶴ケ丘-日大を経て、21年ドラフト3位で巨人入り。ツーシームを多投し、ゴロを打たせる投球が持ち味。175センチ、78キロ。右投げ右打ち。