日本ハムは9日、今季最多11安打も楽天に打ち負け、5-8で2連敗。球団最速の2桁借金も見えてきた。それでも、新庄剛志監督(50)は「暗くないよ、暗くないよ」と元気いっぱい。終盤に2点を返すなど、最後まで食い下がった戦いぶりを評価した。10日楽天戦(札幌ドーム)は、中4日でエース上沢直之投手(28)が先発予定。更新となれば半世紀ぶりの“負の記録”を、食い止める。

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負け惜しみには、聞こえなかった。日本ハム新庄監督の声は、いつものように明るかった。「出る選手、出る選手、いいところでヒットが出る。これが、どんどん、どんどん、かみ合って来れば成長しますよ」。2連敗も、打線は今季最多11安打。5回には万波が2号ソロ、8回は「笑っていけ」と送り出した代打ヌニエスが4点目につながる左中間二塁打を放つなど、不振に陥っていた選手のバットからも、久々に快音が響いた。

11安打中、7本が長打。「芯で捉えていた。結果どうこうじゃなく、打線の雰囲気。見逃し方とか。次を期待させる」。これまでに喫した5度の完封負けも、無駄ではなかったようだ。

もちろん、まだまだ、ミスは多い。1-4と、3点を勝ち越された直後の3回1死三塁。明らかなファウルフライを、右翼手の万波が捕球。三塁走者がタッチアップし、5点目を許した場面だ。「今日はスローイングが良かった」と、難点の修正を褒めた一方で「でも、あのファウルは、捕ったらイカンやろ」。指示は「ファウルは捕るな」だったが「難しいところだけど、オレなら捕球しないかな」。万波は「自信を持って判断できなかった。ライン際の距離感を、もっと勉強しないと」と、反省した。

チームは10日楽天戦に敗れると、球団史上最速で借金10に到達となる。「明日(10日)のオーダーは、コーチに頼む。時には投手に組ませます。オレも勉強していきたいし」とBIGBOSS。“負の記録”阻止の先発マウンドは、中4日でエース上沢に託した。【中島宙恵】

▽日本ハム武田投手コーチ(投手陣の課題を聞かれ) 西川にやられているというイメージ。1、2番の活躍が失点につながっている。その出塁を防げれば、もっともっとウチのペースで出来た。