もはや万策尽きた-。泥沼の最下位に沈む阪神は投打の歯車がかみ合わず今季2度目の6連敗を喫した。開幕17試合で1勝は、79年西武を抜き、プロ野球ワースト。1勝15敗1分けの惨状で、前日13日にプロ野球ワースト記録となっていた勝率6分7厘はさらに悪化して6分3厘に低下した。

佐藤輝明プロ初2番起用!阪神打線大幅テコ入れ実らず6連敗 中日-阪神/ライブ速報>>

新型コロナウイルス感染の藤浪に代わってルーキー桐敷が先発したが1回に2失点。2回は抑えたが、打席が巡ってきたところで降板した。3回から継投に入ったが、2番手の尾仲が誤算だった。速球は浮いて打ち頃の高さになってしまった。3連打で2失点。万全を期したはずの用兵が、火に油を注ぐ結果になった。

深刻な貧打も低迷の要因だ。この日は開幕から4番だった佐藤輝をプロ入り初めて2番で起用。打線を大幅に改造して臨んだが、中日先発柳の投球に歯が立たなかった。3回まで3イニング連続3者凡退。6回2死一、三塁の反撃機で、佐藤輝が二ゴロに倒れた。9回に大山の犠飛で1点を返したが、52イニング連続適時打なしの窮状で、カンフル剤にならなかった。

連敗中、主力打者は速球を待っても振り遅れの空振りが目立ち、鋭いスイングは影を潜める。借金14、球団最長の開幕6カード連続勝ち越しなし、首位巨人と10・5ゲーム差…。矢野阪神を覆い尽くす暗闇に光が差し込まない。

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▼阪神が敗れ、1勝15敗1分け(勝率6分3厘)。過去に開幕17試合目で2勝のチームは15年オリックスなど延べ7チームあったが、1勝止まりは史上初めてだ。79年西武は16試合目で1勝13敗2分けも、17試合目の4月27日日本ハム戦(後楽園)で土井が2打席連続2ランを放ち4-3で勝利。遅い2勝目を挙げた。