中日柳裕也投手(27)が2試合連続完封こそ逃したが、プロ6年目で初の無四球完投で2勝目を手にした。

阪神プロ野球ワースト開幕17戦1勝…勝率.063 中日4連勝、柳裕也1失点完投/ライブ詳細>>

中10日のマウンドを途中で降りるつもりは毛頭なかった。立浪監督から「完封してこい」と送り出された9回。連打を浴び、無死一、三塁。大山に中犠飛を許し、1点を失った。それでも落胆はない。代打豊田を投ゴロ併殺に仕留め、最後まで投げきった。

「完封しかないと思っていきましたが、これも経験。1点取られましたが、落胆もなかったです」。完封にこだわる右腕は「課題にしたい」とどん欲な姿勢も見せつつ、初の無四球完投には「木下さんのおかげです」と笑顔を見せた。

登板予定だった10日のDeNA戦(横浜)がコロナ感染の影響で中止。その日にロッテ佐々木朗が完全試合を達成した。「すごいものを見た。自分がいい投球をしても、目立たなかったのでよかった」と同日登板消滅を驚嘆とジョークを混じえて話していたが20歳の右腕に大きな刺激を受けたことは確かだった。

「現実味がなさすぎる」としていた完全試合は4回、先頭の中野に左前に運ばれ途絶えても、完封目指して腕を振った。135球を投げ抜き手にしたのはエースへの道筋。「チームが連勝できていて、自分で負けるわけにはいかないと思っていた。こういう結果になってうれしいです」。チームを4連勝に導いたことをもっとも喜んだ。【安藤宏樹】

▽中日立浪監督(阪神に3連勝し4月8勝1敗で貯金も最多の3)「勝てるときにしっかり勝っておかないと…。ここ数年、どこのチームも連勝、連敗が多い。阪神も(今は)決して状態がよくない中、しっかり勝ちを拾っておかないと、我々にも連敗はあるんでね。ピッチャーはよく頑張ってくれている。なんとか打つ方の状態が上がってくれば(これからも)いい戦いができると思う」

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