アーチ再現じゃ! 広島末包昇大(すえかね・しょうた)外野手(25)が、16日から始まる中日2連戦(マツダスタジアム)で本塁打を誓った。2日の同戦(バンテリンドーム)では左中間最深部に第1号を放っている。直近5試合でスタメン1試合と出場機会に乏しいが、本拠地初アーチでレギュラー奪取に拍車を掛ける。

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末包は貪欲に第2号を欲している。2日の中日戦(バンテリンドーム)で左中間にプロ1号を放ったが、そこから14打席、アーチから遠ざかっている。「150キロが当たり前の世界。中継ぎ、抑えにエースがずっといるイメージ」。改めてプロのレベルの高さを痛感したが「そこにアジャストして、それを本塁打にしたい」とひるみはない。「やはり本塁打をたくさん打ちたい。つなぐ野球の中でも1本、長打があるとチームにとっても大きい。楽な試合展開になる」。現状チーム本塁打4本はリーグ最少。末包が自慢の長打力で打線に厚みを持たせる。

一方で、直近5試合でスタメンは1試合とベンチを温める機会が多い。それでもルーキーは「長野さんやベテランの選手は試合展開を想定しながら、役割がどうなるかとかを見た上で代打の準備や試合の準備をして結果を出せている」と自軍ベンチ内から学ぶ点は多いようだ。「途中から(出場)はまだ守備だけだが、見習っていきたい」。来る代打出場のために、技術を盗み、牙を研ぐ。

16日からは4連勝中と勢いに乗る中日を本拠地に迎える。前回対戦では3連敗を喫し、セ5球団で唯一白星を挙げられていない。「同じ相手に3連敗して、また負けるというのはあってはならない。2つ勝ちたいし、そこに貢献したい」。プロ初本塁打を放った球団との対戦を上昇のきっかけにしたい。【前山慎治】