阪神は痛恨の逆転負けを食らい、4連敗で今季敵地12戦12敗となった。

横浜スタジアムでの対DeNA同一カード3連戦3連敗は横浜時代の07年9月24~26日以来、15年ぶりの屈辱。かつて「横浜銀行」の例えもあった好相性の横浜で勝てず、セ・リーグの借金を全て抱える借金16となった。今季は3勝19敗1分けとなり、勝率は1割3分6厘に落ちた。

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近本光司外野手(27)を7試合ぶりの1番起用。2番には熊谷敬宥内野手(26)を20年10月23日巨人戦以来545日ぶりとなるスタメンで送り出した。佐藤輝明内野手(23)はプロ初の「3番・右翼」で先発。序盤は打順を大幅に組み替えた打線が奮闘した。

両チーム無得点で迎えた3回表、先頭の9番斎藤友貴哉投手(27)が右中間二塁打で出塁。1番近本が右前打でつなぎ、2番熊谷の右犠飛でチーム20イニングぶりの得点をあげた。

2点ビハインドを背負った4回表は今季2度目のスタメン出場となった山本泰寛内野手(28)の左前打などから1死満塁とすると、代打小野寺暖外野手(24)が今季1号逆転満塁弾を左翼席中段にたたき込んだ。

小野寺は今季7打席目で初安打。阪神の逆転満塁本塁打は21年5月2日広島戦の佐藤輝以来、代打満塁アーチは20年8月6日巨人戦の中谷以来となった。

2年ぶりプロ2度目の先発マウンドに上がった斎藤は3回3失点。何より、小野寺の満塁弾が飛び出した直後から登板した2番手の馬場皐輔投手(26)の大炎上が誤算だった。4回に1失点した後、1点リードの5回には5安打を集中されて3失点で逆転された。

試合はDeNAが2点をリードした6回裏無死一、二塁の場面で雨天中断。このままコールドゲームとなった。球団最速となる23試合目での借金16。首位巨人とのゲーム差は12・5に広がった。最短で29日に自力優勝の可能性が消滅する。

▼阪神は3勝19敗1分けの借金16となり、DeNAが勝って勝率5割に戻したため、阪神がセ・リーグの借金をすべて背負う形となった。リーグの借金独り占めは8日、10日に続いて今季3度目。

▼阪神がDeNAに3連敗。DeNAとの同一カード3連戦3連敗は、21年6月25~27日以来。横浜での3連戦3連敗は、07年9月24~26日以来15年ぶりだった。

 

▼DeNAが阪神に勝ち、3連戦3連勝。横浜での同一カード3連戦3連勝は、20年10月27~29日巨人戦以来で、三浦監督になってからは初めて。阪神相手に横浜で3連戦3連勝したのは、07年9月24~26日以来15年ぶりだ。これで今季の阪神戦は4勝1敗。DeNAが阪神にシーズン勝ち越ししたのは、過去20年で04年(16勝12敗)と13年(14勝10敗)の2度だけ。好スタートの今季は苦手チーム相手に何勝できるか。