ソフトバンク藤本博史監督(58)が23日、22日の日本ハム戦で3回守備から交代させた甲斐拓也捕手(29)と、試合後に話し合ったことを明かした。

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前日は先発レイが2回7失点で降板。同時に正捕手の甲斐もベンチに下げ、藤本監督は「メッセージですね。何か考えてくださいということですね」と話していた。

一夜明けて、日本ハム戦前の練習中に取材対応した藤本監督は「昨日帰って、40分くらい話ししたよ。『メッセージって何ですか!』って甲斐から来たから。いつでも、疑問があったら話しようと言ってるから」と説明。甲斐からの要望に応える形で話し合いを設けたようだ。

藤本監督は、昨年に日本代表の正捕手として東京五輪の金メダルに貢献した甲斐に対して「侍のキャッチャーやってたときの投手陣と、うちの投手陣は違いますよ、ということをね。別に甲斐のリードが悪いわけじゃないんですよ。侍の投手やったら、甲斐のリードで世界一になってるわけじゃないですか。それは選ばれた投手、いい投手の集まりやからね。逆に言うたら、こっちでうちの投手リードするときは、言い方を変えればレベルが違う」と説いたという。

その上で「インコース要求したところで来てるか? 真ん中に入って、それを打たれたらキャッチャーのせいって言われるよ。リードが悪いって言われるよ。投げさせたいところに投げさせられないんだったら、もう1つ内に構えるとかね。そういう幅広いリード、投手に応じたリードというのが、これから甲斐が一皮むけていくためには必要じゃないかな。そういう話をしました」と助言を送ったようだ。

この日も甲斐に先発マスクを託すとみられ「今日はどんなリードするか、楽しみにして見たいと思います」と、巻き返しに期待していた。

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