亜大が3季ぶり27回目の優勝を飾った。田中幹也内野手(4年=東海大菅生)らの3本塁打を含む14安打で日大を圧倒。連勝で勝ち点4とした。第2試合で国学院大に敗れた青学大を含め、残り試合で全勝しても勝ち点4に及ばないため、優勝が決まった。亜大は全日本大学選手権(6月6日開幕、神宮ほか)に出場する。

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亜大のチーム打率は2割5分7厘だった。4位に終わった昨秋が2割6分4厘で、7厘下げている。本塁打は5本で増減なし。それでも打点は、38から46に増やした。

盗塁で相手守備陣をかき回し、得点につなげた。国学院大3回戦では3つの重盗を記録。計12盗塁を決めて、13点を奪った。生田監督は「速い選手がいるわけじゃない。去年と変わらないです。ただ(田中)幹也の存在が大きい。あいつがいるから重盗もできるし、周囲も走れる」と話した。11試合で27盗塁。12盗塁だった昨秋の倍を超えた。

青学大はリーグ1の11本塁打を放ち、亜大を勝ち点1差で追った。打点は40。亜大に及ばなかった。安藤監督は「亜大は、やりこんでいる、チームとして徹底されている。それが線になってつながる」とライバルを評した。【米谷輝昭】