先輩の意地弾-。広島堂林翔太内野手が中京大中京の後輩、中日先発の高橋宏から2号先制ソロを放った。5回2死。カウント3-1から2年目右腕のプロ最多タイの102球目、151キロを捉えた。「しっかり捉えることが出来ました。大地(大瀬良投手)の援護になってよかったです」。打った瞬間に確信した当たりは左中間スタンドへ一直線。地元愛知で2年ぶりとなる1発となった。

23日DeNA戦から5試合連続で1番起用が続く。開幕から22試合で1番に入った西川が3番に移ったことで巡ってきたチャンス。東出野手総合コーチは「しばらくは堂林でいいのかなと思っている。振りにいけているし、守備への意識も高い。走塁のセンスもあるから」と起用の意図を説く。首脳陣の思いに応え、堂林は1番で起用された全試合で安打を記録している。「しばらくが、1年になるように頑張ります」。ポジションを奪おうと、必死だ。

球団通算4500勝に王手をかけてから連敗を喫していた。本拠地から敵地に乗り込んで迎えた初戦。新たなリードオフマンがひと振りで流れを変えた。【前原淳】

【ニッカン式スコア】29日の中日-広島戦詳細スコアはコチラー>